「戌の日」ってなに?なぜ戌の日に安産祈願をするの?
「戌の日」は12日に一度
戌の日とは古くから用いられていた暦です。干支は「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥」と巡るため、戌の日は12日に1回訪れます。安産祈願の場合、仏滅や大安などを示す六輝の周期は本来関係ありませんが、大安で戌の日となると安産祈願にとても人気があります。なお安産祈願では戌の日が重視されていますが、正式な暦の考え方は「甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸」からなる十干と組み合わせて十干十二支として用いるため、本来は60日で1周期です。
多産・安産の犬にあやかっている
お産は今も昔も命がけであり、特に医療が未発達だった昔は難産になったり、お産で亡くなったりする方も多くいました。そこでお産が無事にすむようにと願かけが行われていました。一般的に、犬は多産で分娩にも人間ほどは時間がかからないことが多いです。そのため犬は安産の象徴とされ、お産が軽くなるよう祈る風習が生まれました。なお犬以外にも安産傾向のある動物がいます。そのため、神社によっては猿を信仰し、猿に安産を願掛けする場合もあります。
安産祈願は妊娠五ヶ月の「戌の日」
昔から妊娠5ヶ月目の戌の日に岩田帯を巻いて神社に参拝すると、神様が安産にしてくれると信じられてきました。この時期お参りをする理由には、つわりの症状が落ち着き、お腹の赤ちゃんも安定する時期であることが挙げられます。また妊娠の後期になると体が重く動きづらくなるため、目安として5ヶ月が最適と考えられています。そのため自分や家族の都合が合わず、妊娠5ヶ月丁度に安産祈願が受けられなくてもそれほど気にする必要はありません。
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